2018年7月2日月曜日

ニューエンジン用部品

7月1日からヤマハの純正部品が1割値上げってことだったので,値上がりする前に必要になる部品で特に金額が大きいものを購入した。
いくつか気になる部品があったので,物によってはパーツリストを見ながら新しい部番の物を頼んでみた。


ダメになっていた5速ギア。
後期の方に品番の変わったギアがあったのでそれで買ってみたところ,明らかに表面処理が違う。

多分この黒いのはコーベット処理だと思う。
純正でギアにかける処理としては高級品の部類に入るんじゃなかろうか。


ついでにDr/Dnとも歯幅も増えている。
逆に言うと歯幅増やしたうえでコーベット処理せんとピッチングが収まらなかったのかな。
5速はWPC処理とか場合によってはDLCと思ってたけれど,ここまでやってあるなら余計なことをしないでそのまま使う方が良い気がする。

その他大きいところではプライマリドリブンASSYとか,エンジンに付いてなかったACGカバーとか,各軸のベアリング類とか,ガスケットとかが金額が大きいので購入済み。
変わったところではシフトフォークの品番変更品があったので買ってみたところ,形状が明らかに変わっていて,面圧を分散しようとした形跡があった。
ミッション関係は結構仕様が変わっている部分が多いので,SRXよりフィーリングが良くなるかもしれない。


ついでのついでにヤマハの他車種で95mmの鍛造ピストン,ピストンピン径とリング品番がXTと同一というものがあったので購入してみた。
どうせ頭の形状とかコンプレッションハイトとかで付けるのは無理だろう。
寸法測って無理なら仕方ない,ぐらいの気持ちで買ったのだけれど…。

まさかのコンプレッションハイト同一。スカート長さもほぼ同等。
リング位置は少し違うものの,寸法的には何も問題なく使えてしまうことが判明。


基本的な設計思想は同じ感じ。たださすがに鍛造は肉厚が薄いのと,鋳造に対してピンボスがかなり内側に入っている(=ピン長さが短い)
ピン長さは短いけれど,ピン単体の重量は同一なのでピンの剛性は高くなっている。
コンロッドとピストンピンボスの幅が狭いので,それらも含めて伝達効率は鋳造よりも良さそう。

鋳造の表面処理は全体に錫メッキ。
鍛造のピストントップ処理はハードアルマイトかな?
ピストン自体の耐久性はアルマイトも含めて間違いなく鍛造有利。
トップの凹み形状は少し差があるが,基本はどっちもフラット。
鋳造の方はEX側にリセスがあるけれど,計測した感じノーマルカムではどうあがいても当たることが無いので,無くても問題無いはず。

今回シリンダーはアルミメッキ化の予定。鋳造ピストン+空冷メッキシリンダーの車種が見つからないので,クリアランス設定をどうしようか悩んでいた。
今回みつけた鍛造ピストンの入っているエンジンは空冷メッキシリンダー。
つまりソイツのクリアランス設定値でシリンダー作れば何も心配がなくなる。
なのでこれを使うと色々都合が良い。

問題は重量。
鋳造に対して50g(約10%)ほど軽い。
単気筒の場合,ピストンとクランク(今回はバランサーも)の「不釣り合い量の関係」で振動を制御しているので,ピストン重量だけ軽くなるとバランスが崩れちゃうんだよなぁ…。

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