2019年8月12日月曜日

スイングアームリメイク完了

車検時にクラックが入っていることに気付いて交換したスイングアーム。
実は前々から交換したいと思って物の準備は進めていた。
ただ結構重作業になるのとタイミングがつかめなかったせいで,なんとなく放置していた。
とりあえず走行用に入れたスイングアームがあまりキレイではないので,これを機会に一気に作業を進めることにした。

作業中は手が汚れまくるおかげで写真が撮れないのでいきなり完成写真。


純正スイングアームベースに加工。
スイングアームへの作業内容は以下。
 ・リアサポート回り止め溶接
 ・トルクロッド取り付けステー削除
 ・スプロケットガード取り付け穴加工
 ・スタンドフックボス溶接
 ・ヘアライン仕上げ+白アルマイト
キレイにするついでに細かい加工を追加した感じ。

全体としては他にこんな作業が発生。
 ・キャリパーを新カニに交換 (サポートは自分で設計)
 ・カニ用サポート付けるためにホイールカラー作製
 ・キャリパーに合わせてマスターをヤマンボ1/2インチに交換
 ・リザーバータンク交換 (カワサキのクラッチ用)
 ・ブレーキホース交換 (リアにメッシュは嫌なので他車種用純正ゴムホース)
 ・ブレーキディスク交換 (ブレンボ セリエオロリアディスク)

本来の目的はブレーキ効力ダウンのためのブレーキシステム交換。
SRXのリアブレーキはちょっと効きすぎと思ってたので,ちょっとパッドが小さめなキャリパーに交換するのが目的。

キャリパー自体は元より小さければ何でも良かったけれど,先々のメンテナンス性とどうせなら黒い方がいいのでカニブレンボ。

カニブレンボだとピストン径が小さくなるので,マスターをヤマンボの1/2インチにして油圧レシオ合わせ。

効力ダウン観点からリアディスク径は小さくしたいけれど,この頃のヤマハはPCDとオフセットが旧マルケジーニと同サイズで,ディスクの選択肢が多いというメリットは捨てたくなかったのでディスクサイズは変更なし。

カニブレンボに5mmのディスクだとちょっと厚さが微妙 (入らないことは無いけど) ので,ディスクをブレンボに変更。

キャリパーサポートは245mmディスク+ブレンボ84mmピッチ用の汎用サポートを使うのが安くて手っ取り早いものの,車速センサー取り付けができる汎用品なんて売っていなかったので,結局自分で設計。

トルクロッド付きの見た目がイマイチ好きでなかったので,スイングアーム裏に回り止めを溶接。ついでにスタンドフックのボス取り付け。

溶接時にアルマイトは剥離する必要があるけれど,一部剥離+そのまま無処理だとすぐ腐食しそうなので,一度アルマイトは全剥離。

ついでのついでだから,全く必要無いけれどスプロケットガードも付けよう (完全に悪ノリ)

純正っぽくしつつちょっとキレイに仕上げたいので,ヘアライン+アルマイト仕上げ。

という感じで,なんだかんだ色々やってたら完成にひどく時間がかかった。
途中放置期間が多々あるものの,ブレーキもうちょっと弱くしたいなと思ってから10年,キャリパーサポートの設計考え始めてからは4年ぐらい。
ちなみにスタンドフックについては,装着状態で走るとサンパーのサイレンサーとぶつかりそうな予感がするので,メンテ時以外は外すことに。

とりあえず取り付けてパッドの当たり付けして効き具合を確認すると,悪くは無いけれどもうちょっと効きを抑えたい感じ。
カニブレンボに標準でついてくるパッドに2つ品番があるので,確認してみるとそれぞれ摩材が違うらしい。
今回取りつけた黒キャリパーについてくるのは,H38 (摩擦レート:GF)という焼結パッド。
金キャリパーにはI/D 450 (摩擦レート:FF)というケブラーパッドが付いてくるみたい。

なのでとりあえずI/D 450のパッドを購入してつけ換えてみる。

左:I/D 450  右:H38

換えてみると,I/D450の方が効き始めのコントロールはしやすい。
また,踏み込んでいった時の効力立ち上がりがリニアなのもI/D450。
H38は効き始めはやや強めに効き,踏み込んでいった時の立ち上がりは緩い感じ。
けれどそのおかげで,H38の方がロック付近とリリース側のコントロール性は良い。
普通のケブラーパッドと焼結パッドの差がそのまま出ている感じ。

どちらも一長一短だけれど,純正っぽい効き方で違和感が少ないのはI/D450かと思う。
なのでとりあえずしばらくはI/D450で様子を見ようと思う。

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