2019年6月4日火曜日

車検とスイングアーム交換

SRXが車検の時期になった。
本当はエンジン載せ替えを車検に間に合わせたかったけれど,できてない物は仕方がない。

現状は特に車検に引っかかりそうなことは何もしていないので,一般整備だけしてバイク屋さんに任せるいつものパターン。
その整備の中でチェーンの張りを調整していると,何故かスイングアームが動く。
いや,スイングアームは動くものなんだけれど,本来動いちゃいけない方向に動く。
チェーンの遊びを確認する動作をすると,それに合わせて「前後方向」に動く。
リアタイヤ浮かせてスイングアーム揺すると,なんだかガタがある…。

車両がウチに来た頃にピボットベアリング交換した気がするけれど,よく覚えていない。
やっていたとしても少なくとも10年以上前。そこから5万kmは走っている。
まぁベアリングやらスリーブが摩耗していてもおかしくないか,ということで車検ついでに交換を依頼した。

数日後,バイク屋さんから電話。
「スイングアーム外したらクラック入ってた」と。
クラック?まぁ普通に乗れていたし,ちょっとした溶接クラックかな~と思ってバイク屋さんに見に行った。

上から撮影  

下から撮影

半周ガッツリ逝ってるがな。
さすがに想定外。
多分基点は溶接部剥がれだと思うけれど,そのまま母材まで進展している。
まぁメーター信じるなら走行9万km,少なくとも自分が6万kmは乗っているので,こういうことはあっても仕方ないとは思う。

ちなみに車両についている状態だと
「フレームに隠れる+チェーンスライダー下に隠れる+チェーンオイルで汚れて隠れる」
のトリプルコンボで全く目視不能な位置。
バイク屋さんもベアリング圧入前に洗油で洗うためにチェーンスライダー外して,洗った後に初めて気づいたらしい。
そんなもん気づくかいな。
一応溶接補修は可能らしいけど,こんなもの溶接して直すのも怖い。

ということで手っ取り早くヤフオクで即決のスイングアームを購入。

多少腐食が気になるけれど,そんなことを言っている場合ではない。
クラック無いことを確認してバイク屋さんへ直行。
ピボットシャフトやスリーブは付属してきた物が程度良好だったため,今回購入した新品はとりあえず予備としてとっておいた。

とりあえず組めたとの連絡があったので,バイク屋さんに行って試乗してみる。
走り始めてすぐに分かるぐらい,明らかに安定感は増している。
でもそれが
 ①スリーブとピボットシャフトの摩耗で出ていたガタが無くなったため
 ②ピボットシャフトが品番変更で形状が変わり,剛性が上がっているため
 ③スイングアームのクラックが原因で剛性が落ちていたため
のうちどれによるものなのかがサッパリ分からない。

①は,スリーブとシャフト単体でカタカタ言うぐらいにはガタが出ていたので,スイングアームのガタの原因はこれだと思う。

②はこんな感じに変わっていた。

「こんなに真ん中太くなって締め付けトルク一緒じゃ軸力上がり過ぎないんか」とか,
「グリスピット代わりの部分無くなって油切れにならないんか」とか,
「もしかしてシャフト摩耗したのってくびれのせいで接触面積足らなかったんじゃないか?」とか,
「そもそも付いてたシャフトのくびれは剛性調整じゃないんか?」とか,
色々思うところはあるものの,今買えるシャフトは太いものだけだから仕方がない。

③についてはもうほんとによくわからない。
だってクラック入ったスイングアームに新品のベアリング組んでもう一回付けて乗る気になんてならんし。
少なくとも外した状態で押してもクラックが広がるとかはしていないから,きっとあんまり影響なかったんじゃネーノ?と思いたい。
そう思わないと怖すぎるから。

ちなみに,特に左に思いきりコカしたとかは自分が乗り始めてからは無し。打痕も無いし傷も多くない,年式に対しては比較的キレイなスイングアームがこの様。
おまけに前述のように車両についていると見えない。びっくりするぐらい見えない。
なので3SX・3VNで距離乗っている人は,一度確認してみたらこういうことが起きているかもしれない。

確認するためにはリア足廻り全分解なので,ちょっと確認するって次元では収まらないのだけれど。

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