これがスロットルバルブ径は今使っているCRF250Rの物と変わらんのに差込部分の外径がとにかくデカい。
CRFの物は2in1のマニホールドの差込部分を少し短くしてやるだけで使えたけれど,今回はもうちょっと何とかしてやらないとスロットルボディが付かない。
色々やってたんだけれど途中の写真は撮り忘れた。
とりあえず2in1のマニホールドをもう一個改修用に用意。
SRXはマニホールドがエンジンと別体だからこういう改修がシリンダーヘッドの改修にならなくて非常に都合がいい。
今回の改修の骨子は以下。
- 取り付け部のラバーはKTM用を使用する。
- KTM用のラバーの内径がマニホールド外径に対してかなり太い&溝位置も合わないのでラバーに合わせて改修。
- 熱・振動・加重に対して緩まない,壊れない,2次エアを吸わない。
さすがに自分じゃできないので家から近い結構マニアックなカスタムをやっている店に持って行ってみた。
「とりあえず1週間考えさせて」ってことで物を置いて待った結果,「すんなり出来たとして8万,やってみて苦労したら10万ぐらい」との回答。
うん,自分じゃできないから依頼したのでこの金額に高いと言うつもりは無い。
でもさすがにもうちょっと他にやりようないか考えてみて,ダメならこれで依頼すればいいかと思ってほかの方法を考える。どうせ失敗してもマニホールドは中学生のお小遣いレベルで買えるし。
次に思いついたのは,今のマニホールドをそのままに上からKTM用ラバーに合わせた輪っかをかぶせる方法。
この方法の問題はこんな感じ。
○緩まないように確実に固定する必要があるので圧入or接着必要。
-圧入の場合-
・圧入代はどのぐらいにするか。
・加工精度が出せるか(その際にコストが高騰しないか)
・エンジン側とスロボ側が水平じゃないので,どうやって圧入するか。
・圧入だけで本当に2次エアを吸わないのか。
-接着の場合-
・何で接着するか。
・接着で温度変化に対して追従できるのか。
接着なら永久結合用のエポキシが多分普通に手に入る中では最強。
でもそこそこ量があって結構いいお値段,しかし使うのは耳かき数杯分。
圧入に関しては正直アルミ同士だから熱変化に対して緩むことは無いし,加工精度もμmオーダーで出せる加工屋さんのあてはるからそんなに問題じゃ無い。
水平じゃないのは焼き嵌めして差し込む瞬間だけ寸法がプラス隙間になるようにしてやれば多分いける。
問題はマニホールド側がどうもそこまで加工精度が高くなさそうということ。
圧入だけだと結局微妙な隙間が空いて2次エアを吸う可能性が高い。
なので今回は基本は圧入(焼き嵌め),嵌める寸前にシール材投入と最終的に一部デブコンで隙間埋めの併用方式で行ってみることにした。
焼き嵌めする前提なら結構多めに圧入代がとれるので,今回は圧入代40μm±10μmで行くことにした。
ゴム側の寸法をノギスと定規で測って図面書いて加工屋さんにトス。
2週間ほどで仕上がってきた物は狙い寸法下限+4μm。大体圧入代としては45μmぐらいになる計算。アルミ同士ではかなり多めに取っているので一度嵌めたら二度と取れないはず。
出来上がった輪っかをオーブンレンジで150℃に加熱。マニホールドは冷凍庫に入れて20分待機。一応これで計算上は0.1㎜ぐらいはクリアランスがある状態になるはず。
出来上がった輪っかをオーブンレンジで150℃に加熱。マニホールドは冷凍庫に入れて20分待機。一応これで計算上は0.1㎜ぐらいはクリアランスがある状態になるはず。
マニホールドにシリコンシーラントを塗って,温めた外輪を一気に嵌める。モタモタしてると温度差が無くなって動かなくなるので一気に。入りきらなかったらプラハンでしばく。
嵌めた状態がこんな感じ。
ゴムに合わせて削り落とす部分をマジックで書いて,この分をリューターでガリガリと。
削り終わったら元々のマニホールドと追加した輪っかの隙間にデブコンを詰め込んでこんな感じ。
元々の鋳肌も加工部分も内面は鏡面研磨とかは無し。
燃料の貼りつきががどうのとかそういう高尚なこだわりでは無く,ただ単に面倒なことこの上無いから。
正直インテーク内面の鏡面加工とかしても労力に見合うだけの効果が得られるとも思えないし…。
なので適当に500番のペーパーで加工部分だけならして終了。
外側はこんな感じ。
焼き嵌めした時にはみ出てきたシール材の上から追っかけでシール材を追加。
これを台所に転がっているエンジンにスロットルボディを合わせてつけてみる。
スターターモーターとの隙間は3~4㎜ぐらい。
まぁこれだけあれば走行中に干渉することは無いでしょう。多分…。
0 件のコメント:
コメントを投稿