2016年5月23日月曜日

SRX-600 FI Ver.3 燃料カット制御追加


いきなりタイトルとは関係ないけれど久しぶりにプラグを確認してみた。
新品から1500km走ったプラグ。
真っ白。碍子部はさして使ってないかのようだし,ブリッジも白いし,なんなら接地電極外周部まで部分的に黒いって感じでなんだか白い。
一般的に薄すぎてダメの典型みたいな焼け色。
見る人が見たら「こんなの薄すぎて焼きつき寸前!アンタ死ぬわよ!!」とか言われそうな驚きの白さ。

でもこれA/F計つけて下から上まで全域安定してA/F=13.0近辺,加速時は一瞬11.0~12.0辺りまで濃くなるぐらいのセッティング。理論空燃比の14.7よりは全体的にだいぶ濃い。
そんな状態でコレなのに,主に使う領域を出力空燃比って言われる12.5ぐらいにしたところで,ほぼこの状態のままでいわゆる「キツネ色」には焼けない(確認済み)

一般的に良いって言われるキツネ色のプラグってA/Fで言ったらいくつになるんだろう?
まぁキツネ色になるぐらいならパンツ履いてズボン履いて上から鎧着るぐらいの余裕度合いだろうから,ちゃんとした数値見ないで適当に弄っても壊さないって意味では良いのかもしれんけれど。



ECUの車速判別関係の設定を見直してようやくギアポジション判別が付くようになった。
ぼちぼちギアポジション判別が付かないと次のステップに行けないぐらいには煮詰まっていたので,ようやく新しいことができる。
って事でまず最初に減速時の燃料カット制御の追加。

減速燃料カット。
読んで字のごとく「スロットル戻してエンブレかかってる時に燃料噴射を止める制御」。
主な目的は燃費の向上。ついでに減速時に燃焼室内に新気だけ入れて燃焼させないんだから,一時的にでも燃焼室内の冷却にならんかなぁ…と思ってはいるものの,こっちの効果があるかは不明。燃料冷却効かない分むしろ悪くなったりするんだろうか…。

実はECUがHaltechだった時にも項目自体は存在して一度使ってみたことはあるのだけれど,全く使い物にならなくて切っていた機能。
色々ダメな所はあったものの,一番ダメだったのは燃料カットの復帰が遅くて,スロットル開いた瞬間1回失火すること。
そもそもスロットルに対してのレスポンス向上を狙ってFI化したのに,スロットル開けたら失火するんじゃ話にならん,って事で使ってなかったのだけれど,結果燃費はキャブと大差無いことに。
まぁFIにしたからってエンジンが要求するガソリン量は変わらないから,常時燃料噴く状態だったらある程度セッティングが出たキャブに対して燃費も出力も良くなる理屈なんて無いのね。

で,今回もそれを心配していたんだけれど,さすがに20年以上前のものと比べるのは失礼でした。
さして設定自体は詰めてもいないけれど,走りにはほぼ影響無し。
燃料カットを開始するスロットル開度をギリギリまで小さくすれば,ドン付き感の増加も無し。
目立ったデメリットと言えば,エンブレ時に時々アフターファイアが出るようになってウルサイ。特に冷間増量がかかってる時は結構な頻度で出る。
それでも閉じた瞬間とか,燃料カットから復帰する瞬間に2~3発鳴るだけなので,FCR入れてた頃より遥かにマシなレベル。
(FCRの時はスロットル開け側に合わせてパイロットジェットをかなり絞っていたせいで,エンブレ時はずっとパンパンとアフターファイアが出てた)

とりあえず適当に設定,特に問題無いことを確認してテスト走行。
今回は結構気温が上がったので,Ver.3の信頼性テストも兼ねて自動車の走行環境では多分世界でも有数の厳しさを誇る「東京都心大渋滞」でテスト。
本当は真夏の気温35℃越えの時の山手トンネル渋滞が多分最強だと個人的には思っているものの,今回はとりあえず気温27℃の環八。

2時間ぐらいすり抜けもせず渋滞はまって高井戸から和光まで走ったけれど,油温は120℃は超えないし空燃比も安定しているのでとりあえずシステム的には問題無さそう。
その後川崎周りで帰る途中にゲリラ豪雨にぶち当たって雨天走行テストも完了。こっちも特に問題なし。カッパ持って行ってなくてずぶ濡れになったけれど…。

そうやって130kmぐらいダラダラ走っての燃費が24km/L。今まで都内限定で走ってる時は大体20km/Lだったことを考えると,いきなり2割燃費改善。
もうちょっと復帰時の動作にセッティングの余地はあるものの,目的は達成。

次はまたちょっとしたハード部品を追加予定なので,部品の選定終わってから。

0 件のコメント:

コメントを投稿