2022年1月4日火曜日

SRX エンジン故障と修理と

うっかり年が変わってしまったけれど,昨年11月にエンジンが壊れた。

もう修理自体は終わっていて今更ではあるけれど忘備録として顛末を書いておこうと思う。

事が起きたのは文化の日。この日はSRXのミーティングに参加するため箱根に行っていた。

この日は正直FIのセッティングに関しては結構外してるなーという状態だったものの,エンジン含めた車体全体のフィーリングは何故かここ数年で一番気持ちよかった。

とりあえずミーティング自体は特に問題もなく解散になり,その帰り。

大観山からターンパイクに入ってちょっとのところでエンジンから異音発生。

特に前兆は無し,けれど聞いた瞬間「こりゃダメだ」って分かるような異音。

クラッチ切って回転が落ちたら勝手にエンスト。

明らかにダメな音だったので再始動なんぞ試す気にもならず,そのまま保険会社に電話してロードサービス呼んでもらう。

来てくれるだけありがたいとは言え,11月の箱根で夕方からロードサービス到着待ちは暗いし寒いしでちょっと辛かった。

帰ってきてからそのまま分解に入る。

音的に腰下なのは間違いなさそう,3コ1で作った怪しいアシストスリッパーが逝ったか?ってことでクラッチカバーを開けてクラッチを外す。

ところがクラッチ回りは想定外に全く問題無し。

そうなるとあとはACG側しかない。エンジン組んだ際もそれ以降も何もやった覚えないけれど,でもとにかく外して見るしかない。

ACGカバーを外すとこんな感じ。

ギタギタになったステーターコイル。ローターに残る折れたボルト頭とコイルの残骸。

控えめに言ってスプラッターホラーだ,これ。

これはひどい。というかよくクランクロックしなかったな…。

推測される故障順序は以下。

①ACGとスターターワンウェイを止めているボルトが緩む。

②緩んだボルトが徐々に抜けてくる。

③ボルト頭がステーターと接触。コイル破壊の後,ボルトは折損。

問題は①のボルトが緩んだのがナゼ?ってこと。

エンジン組んだ時にはACGごと前のエンジンから移植して緩めていない。

前のエンジンでもACG組んでから2万km以上問題無く使えたし,今回のエンジン組んで7000km以上乗っているので,なんで今更緩んだ?ってのが分からない。

締め忘れだのなんだのならもっと早く緩むだろうし,オーバートルクならネジ自体が死んでいるだろうし。(折れたボルトもボルト穴もネジは生きていた)

直すの自体は部品換えればいいだけなので簡単だけど,なんで緩んだか分からないのが気持ち悪いなぁ…。


外したステーターはこんな感じに捩れて現代アート状態。というかこんなに曲がっても折れないもんなんだな…。

交換部品は,

①完全終了したステーター

②打痕が入ったローター(予防交換)

③スターターワンウェイ(取り付けネジの状態が心配だったので)

の3点。

ローターだけは国内には部品が出なかったため新品が買えなかったので,例によってeBay使ってヨーロッパから購入。なので部品揃うのに少し時間がかかったが,オイル交換もして1か月程度で路上復帰は完了。

コイル破壊がACGの中で起こってすぐエンジン止めたので,粉砕したコイルの破片がACGとACGカバー内だけで留まっていてくれたのは不幸中の幸い。

今回緩んだボルトについては,高強度・高耐熱のネジロック使用+ネジ末端をポンチカシメで緩み止めしておいた。

もし外そうとするとすごく苦労することになるけれど,まぁスターターワンウェイは多分交換せんだろう。


とりあえず交換後1000kmは特に問題無し。

とは言え前回も7000km以上走ってから問題起きたからどうなんだろう…。

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