2021年10月21日木曜日

SRX カーボンメーターパネル作成

液晶メーター取付時に使ったGBRacingのメーターケース。

実は液晶保護用ポリカ板の押さえが表のネジ4本で板の端2mm程度引っ掛けてるだけ。

一応外径大きめのカーボンワッシャー挟んで抑える面積は広くしていたけれど,やっぱり見た目がイケてない。

さらにポリカ板の真下に防水用Oリングが入っているため,
 ①ネジを締め込むとOリングを潰して板が沈み込む。

 ②沈み込む位置がネジの下になる両サイドだけ

 ③ポリカ板の中央が浮き上がるようにたわむ

 ④中央部分のOリングはポリカ板に密着しないため意味をなさない

となる。

GBRacingがなんでこういう構造にしたのかは理解に苦しむけれど,文句言ってもしょうがないので改善方法を検討することにした。

とは言えポリカ板がたわむのが根本的な原因なので直す方法はそんなに多くない。

考えた解決案は下記2つ。

案①:ポリカ板を分厚いものに換えて剛性を上げ,たわまないようにする

案②:ポリカ板を全体で抑えるようなパネル(ベゼル)を作る

案①は分厚い板が表に出っ張るとポリカ板側面が気になる+構造的にイケてないのはそのままなので不採用。

収まり良く改善するなら案②。この場合問題になるのは使う素材。

・両脇だけの締め付け4点で中央部分まで締め付け圧力を保持できる剛性が必要。

・メーター上に取り付ける都合上あまり分厚くしたくないため,薄くても剛性が保てる素材。

2点の要件が満たせ,平板で済む形状+メーター~トップブリッジ間のカーボンパネルとも整合性が取れるので,今回の素材はドライカーボンにすることにした。


表裏のザグリが必要なので,ベース板厚は3mmに決定。

下のような3Dモデルを作成した後,2D化して蕨山カーボンさんに発注した。

パネル裏面 透明板を抑えるため1mmザグリ加工

パネル表面 締め付けボルト頭を落とし込むため1mmザグリ加工

出来上がりはこんな感じ。
カーボン目はメーター下の隙間埋めパネルと合わせて平織の艶有り仕上げ。
板厚分照度センサーは表に突き出して面一にして取り付け。
流石に3mmのドライカーボン板なので締め込んでも全然曲がる気配無し。しかも軽い。

「平板加工で作れる形状」という条件は付くものの,ドライカーボンって素材のイメージで考えていたより遥かに現実的な価格だったので,今後何か作る時には金属加工や3Dプリント以外にカーボン板も選択肢に入ってきそう。
(やっぱりカーボンは見た目も良いし・・・)

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