2018年9月29日土曜日

SRX レギュレーター交換

レギュレーターが故障して充電電圧が16V超えになってしまったので交換した。

気付いたきっかけはここ1週間ほど「時々ダウンシフターが使えない」状態になったこと。
ダウンシフターが使えない時のログを見てみると,なぜか後輪車速が認識できていない。
車速が認識できない→ギアポジションが分からない→シフターが動作しない という状態。
ただ何故かしばらく走っていると車速が認識できるようになったり,また認識できなくなったり。
そのトラブルシューティングをやっていて気付いたのが,「エンジンがかかっていなければ車速が認識できる。エンジンがかかると車速が認識できなくなる。」
最初はセンサーの故障とか,コネクターの不良を疑っていたので,この状態に頭の中は?マークだらけに。
何だろうなーとECUのモニター画面を別ページに切り替えると,供給電圧が16.1Vで警告を出していた。
慌ててレギュレーターを確認すると,コネクターが外れない。
この段階でかなり嫌な予感はしていたのだけれど,ムリヤリ外したコネクターはこのあり様。

車両火災一歩手前だったね…。
車速が認識できなかった原因は,
 1:レギュレーター故障
 2:充電電圧上昇
 3:センサー供給電圧上昇(車速センサー供給電圧はECU通さない12V)
 4:車速パルスの電圧が変化
 5:ECUのトリガー電圧範囲に入らなくなりパルスを認識できず
ということだったらしい。
車速が出たり出なかったりは,レギュレーターが完全に故障していなくて,調子がいいと正常な電圧を出していたため。

何はともあれレギュレーターとコネクターを換えないといけない。
最近は中華製の安いのもあるのだけれど,下手な不良品つかまされてECUが壊れるとダメージが大きいので純正品を頼んだ。
  47X-81960-A3 レクチファイアアンドレギュレータアセンブリ \14,040
高いけれど仕方ないので注文…。


プリントしてある型番は変更なし。
もしかしたら前オーナーがA3に変更済みだったのかもしれない。
台湾ヤマハ製のフィンがあるタイプは斜めの切り欠きが無いせいでポン付けできないので今回は見送り。

コネクターは配線を切って交換。
充電電圧は13.7~14.2Vほどになり,車速も認識できるようになった。
今後のことを考え,データロガーの記録項目にバッテリー電圧を追加しておいた。

YAMAHAの47X系レギュレータは故障事例が結構出てくるのだけれど,少なくとも自分のところで10年は使えていたので,目くじら立てて弱いというほどでも無いのかなぁと。
その他の要因だと,FI化用に発電量が大きいステーター/ローターに変えてる割に,灯火の全LED化で電気が余っているとか,今年の酷暑が「高温時補正のデータ取りに最高!」と思ってわざと渋滞ハマったりしてたとか,やたら負荷がかかった可能性はいっぱいあるのだけれど,まぁ10年以上使えれば普通の寿命かなぁと。

まぁ三相ショートタイプはレギュレーターの発熱が厳しいのは事実なので,先々メインハーネスを引き直すタイミングでMOS-FETショートタイプとか,いっそオープンタイプに変えても良いかなぁとは思う。
ただどちらも47Xタイプよりかなり大きいので,これ以上の土地確保ができるかが何とも言えない感じ。

7 件のコメント:

  1. 福9(ふくきゅー)2018年10月8日 11:04

    自分のは3TJ用、つまりフィン付きの台湾製と同じものをアルミ板を加工してステーにして付けてます。ライトをHID化してるので電流あまってるでしょうね....

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    1. 福9さん
      台湾ヤマハのは前に買ったのですが,サイドカバー内も追加配線が走っているせいでどうにもならなかったので,イチかバチかで干渉部分のケースを切断したら中身のシリカっぽい粉が出てきて使う前に終了しました…。

      HIDは点灯直後はむしろ電流喰うので,セル始動で弱った時を考えると常時余ってるぐらいでないと調子悪いと思います。
      特に4型はバッテリー点火なので,バッテリー弱ってくるだけでも調子崩しますから…。

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    2. 福9(ふくきゅー)2018年10月9日 21:30

      フィン付きを1か所だけ純正位置で留めて、当たるために角度を変えてもう1か所をアルミ板に穴あけして締付けてます。流石に切断したことはなかったです。内部の絶縁物は酸化マグネシウムとかですかね。うちのは圧縮比が高いのでハイカムも入ってますがセルは少し必死ですので、常時トリクル充電器繋いでます。レギュレータは今度表面温度確認してみますかね。流石に純正の樹脂タイプよりは熱抵抗が低いので全く温度は問題ない気がしますが。

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    3. 福9さん
      CDIみたいに中まで表から見えるゴムっぽい絶縁材封入なら切っても平気かと思ったのですが,表層5㎜ぐらいだけでダメでした。
      けれどあの程度のフィンで効果あるほどヒートマスが増えるの?とか,SRXの場合フィン付きにするとフレームとの接触面が減るので,結局ヒートマス的にどうなの?とか疑問はあります。
      今回はやらんよりはマシだろうとフレームとの接触部にシリコングリス塗ってますが,多分効果は無いでしょうね~。

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    4. 福9(ふくきゅー)2018年10月9日 23:42

      フィンは熱抵抗減ると思います。アルミですし。接触熱抵抗もバカになりませんので、純正レギュレータに対しては低熱抵抗のグリスは効くと思います。空気とは雲泥の差ですし。温度は10℃2倍速で寿命には効くんじゃないですかね。内部のはんだなどがクラックが入れば熱暴走しやすくなり半導体がリーク電流が増加して正帰還で壊れますし。まあそれこそデータロガーで温度でもみないとなんとも言えないですがケース温度計測しても外部に放熱ヒートシンクが出てない構造なら冷やさなくても大丈夫程度の設計なのですかね。純正は。

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    5. 福9さん
      減るか減らないかで言えば減ると思いますよ。
      けれどいわゆるヒートシンク状に薄くて高いフィンとはなっていないあの形状でどれほど差があるのかはちょっと疑問かなぁと思いますが。
      それと,今回写真は撮ってませんが,ACGステーターとハーネスの接続カプラーも熱変形していましたが,レギュレーターの温度をいくら下げてもコネクター部の発熱はどうにもならないと思うのです。
      レギュレーターそのものの温度を下げることを検討するよりは,古い車両ですから劣化しているハーネスを是正して,「本来ヤマハが設計した環境」に戻してあげる方が優先順位が高いんじゃないかと思います。

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    6. 福9(ふくきゅー)2018年10月17日 0:18

      コネクタのめっきが酸化せず接触抵抗が十分小さければコネクタぐらいは、I^2*R*tの式どおり溶けるほど発熱しないのでは。新品の温度測ってないからわかりませんけど
      電線やコネクタの発熱はコストダウンの割にリスクが高いので、ギリギリの設計はしないと思います。コネクタの発熱はめっきが腐食するのが一番の問題かと思います。

      またレギュレータのフィンは薄さや枚数が必要なのは、内部の半導体のTjを超えないようにするための熱抵抗が計算に入らない場合だけではないかなと感じます。

      半導体チップをヒートシンクに接合しているはんだなどの説合材にクラックが入り熱暴走するようになるのは劣化すれば仕方ないことかもしれません。寿命想定次第でしょうか。

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