10年ぐらい前に自分のところにこの車体が来た時にも一度交換をしていて,特に問題があったわけじゃないのだけれど,ちょっとした思い付きと悪ノリ。
きっかけは去年の夏ごろにタンクキャップをR1の物に交換したこと。
これ自体も「なんかデザインがかっこいい」って言うだけの悪ノリで交換したんだけれど,SRXの物とタンクキャップの鍵が少し違っていた。

現行のはこんな感じで,キーシリンダー周りにOリングがついていて,鍵のなかに水が入らないようになっている。
キーシリンダーの溝自体がSRXのものと合わなくて,仕方なくSRXについていたOリング無しのキーシリンダーを移植して使っていたのだけれど,なんとなく気に入らないなぁと。
ついでに上の写真みたいに鍵本体も現行の方がちょっと豪華でいい感じだなぁと思ったので,タンクキャップの鍵を変えるついでにメインキーやらシートロック,メットホルダーの鍵も換えてしまおうと。
ちなみに現行車用の鍵は昔の物より鍵が少し長い。
シリンダーの中のチップが増えているので,現行車の鍵を使おうとすると鍵を短くカットするかキーシリンダーをチップ枚数の多いものに変えないといけない。
SRXは400の最終型がチップ枚数の多いものに変わっていて,たまたまヤフオクでそのセットが出ていたので落札。
それ以外にタンクキャップのシリンダー用と,シリンダー内部のチップ取り用にR6とFZ-1のキーセットを用意して,3個1でキーセットを1つ作った。
ついでに,SRXのキーセットにトップブリッジが付いてきたので,折角だから廃品利用でトップブリッジを小ぎれいにしようと思った。
ここで悪い虫が出てきて,どうせやるなら元と同じじゃ面白くないし,折角だから誰もやってなさそうな仕様にしたいなぁと。
じゃあどういう仕様にしようかな?と思った時にふと目に留まったのがコレ。

キーシリンダーもオフセットしてるし,R6用のキーシリンダーにイモビアンテナついてるから回りも一緒だし,何よりこうなったらカッコいいんじゃない?と。
さすがにリューターでキレイに削る自信は無いので,キーシリンダーを仕立てているのと並行して加工に出す。
「裏のリブどうするの?」→適当に削り落として。走ってて割れても文句言わないから。
「デザインどうするの?」→こんな感じでいい感じにして,と上の画像を見せる。
「塗りはどうするの?」→純正っぽい感じで。
で,こーんな感じになって。


ついでのついでにいい感じのステムナットを探して発注。
それらを合わせた結果がコレ。
うん,普通。
大がかりな加工したり,部材かき集めたり,もろもろ含めて2か月かかった割にとても純正っぽい。
何も普通じゃないのに,出来上がりが普通過ぎてバイク屋さんとひとしきり大笑いした。
比較用に以前の状態。
前はトップブリッジの腐食隠しに0.2㎜のカーボン板をハサミで切って貼っていた。
何ならこっちの方がカスタム感ある。
今回鍵は中華製コピーの赤にしてみた。
さすがにヤマハ純正と並べると安っぽいけれど,単体で見る分にはそこそこ。
ステムナットとプリロードアジャスターのノブはプロボルトにしてみた。
初めて使ってみたけれど,仕上がりは結構綺麗だし,値段も高くは無い。
トップブリッジの黒塗装はあえてクリア無し。だけど結果的に純正っぽくなっていい感じかと。その代わりそのうち剥げるかもしれないけれど。
キーシリンダーのシールは元の物をスキャナーで読み込んで作り直してみた。

ベースに蓄光シートを使ってみたので暗くなると光る。
高輝度タイプなのでフルにため込むとメーター照明と同じぐらいの輝度で光る。
水分に弱いらしいので一応カッティングのクリアを一番上に貼ってるけれど,どれだけ耐えられるかは不明。
ステム穴はそのままでもいいかなぁと思ったけれど配線グロメットをかぶせてみた。
個人的にはこの方が純正っぽくて悪くないかと。
最近のスポーツ車がここに穴を開けるのは,剛性を落として旋回性を上げるためらしいのだけれど,どうせそんなペースで走らないしバンクできないしなので完全に見た目だけの自己満足。
何となく前より舵の入りがいい気もするけれど,トップブリッジよりもステムナットをアルミにした影響で締め付けトルクを落としてるからじゃないかと思う。(プロボルトの指定が純正締め付けトルクの3割落とし)
鍵は前よりチップ枚数が増えてる分,防犯性は多少上がってるかも。
中身組み替えるのに鍵をオーバーホールしてるようなものなので,動きは前よりスムースになった。
ついでだったハズのトップブリッジの方が大事になってしまったけれど,乗ってるときに目につく部分が小ぎれいになって満足感は高いので,やってよかったと思う。
でもこうなるとメーターが古臭いのが気になったり。
0 件のコメント:
コメントを投稿