2016年7月25日月曜日

SRX-600 FI Ver.3 お馬さん測定

ちょっと都内を横断する用事があってSRXで移動。
行きは首都高+25℃程度の外気温で何も問題が無かったけれど,帰りは下道で都心横断+30℃近くまで気温が上がったせいで結構油温が上がったみたいで,スロットルを大きく開けた時にカリカリとノッキング音が。
ちょっとあまり多用するとエンジンが壊れそうな感じだったので,適当に帰って多分ここだと思われる温度域での点火時期をマイナス補正。
で,やっぱり変えた以上は早めに効果を確認しておかないと気持ちが悪い。特にエンジン壊れるか壊れないかって症状だし。
当然渋滞にはまってガンガン油温上げないと効果確認ができない。
でも夏場に都心に向かって悪戯に油温上げるだけっていうのも辛すぎる。
適度に渋滞にハマれて,いい感じの距離が稼げて,何か目的ができる所に行きたいなぁと。
そういえば今度のシステムにしてから馬力取ってないなー,全開のA/Fなんて空燃比計見ながら走ったら死んでしまうから,やっぱり台上である程度見ておきたいなー,というのがふと思いついたので,目的地は和光の2輪館に決定。


家からだと和光までは環八通り→笹目通りでまぁ確実に渋滞ルート。
今日は気温も高いから,油温もガッチリ上がった頃に埼玉県に入って,そこからは流れも良くなって全開テストもできる。
あと和光2輪館には何やら名物パワーチェック担当の方が居るらしく,ブログ見てるとなんだか怪しげなバイクのパワーチェックの結果がゴロゴロ出てて,一度会ってみたいというのも。

ってことでタンクバックにタブレットを放り込んで,ECUのアナログ入力値をモニターしながら走行開始。
前回は油温100℃まで補正無し・110℃で1度遅角。
今回は90℃まで補正無し・100℃で1度遅角(間は直線補完)にして走行。
80℃台は問題なし。90℃前半で軽微だけれどノッキング発生。90℃台後半になると発生無し。
モニターしてみてわかったのは,渋滞にハマるとそこそこ油温が上がってくるものの思っていたより低いということ。
大体100℃まで行くか行かないか。これだと前回はマイナス補正がかかる状態になっていなかった模様。
ちなみに吸気温度は45~49℃前後。これも思ってたより低め。

さすがに休日だけあって2輪館は大盛況。
予約してなかったの入れるかやや心配だったものの,すぐできるってことで受付。
受付表に色々仕様書かなきゃいけないのね。
タイヤOK,チェーンOK,マフラーがヨシムラでキャブレター…付いてないがな…。
まぁついてないものは仕方ないので適当に。

バイクを測定室前に持っていって引き渡し。
ってなんか下覗いてる…。
「何か怪しい空気が漂ってたので…」って流石数々の怪しいバイクを測定してきた人だなぁと。
あんまり先入観持たれてもアレなので,「多分普通です」とだけ。

こんな感じで測定スタート。


今回の結果はこんな感じ。
換算値でお馬41匹,トルクが4.9kgm@5000rpmぐらい。
まぁオイル上がって抜け作ノーマルエンジンとしては上出来でしょう。
5000rpmをトルクピークにさほどトルク落ちの無いフラット特性。
山谷無くリミッター当たるまでパワーピークの山が出ないのでなんだかモーターみたいな出力特性。
大体乗った感じで想像がついていたし,狙っていた特性ではあるものの,ちゃんとグラフで出るとちょっとうれしい。


で,今日のメインのA/F。
絶対値はテールパイプ差しだと薄めに出るのは織り込み済みなので全体的な高低だけ見る。
大体5500~6500rpmが薄めに振れていってそこからまたフラットになる感じ。
5000rpm以上はもうちょっと絞り方を緩くしてもよさそう。
トルクが下がり始める回転数とA/Fが薄くなり始める回転数がほぼ一致するから,高回転のA/Fがフラットになるともうちょっとトルク特性がフラットにできるかも?

ちなみに1年前にVer.1で取った時のグラフはこんな感じ。

お馬35匹半,トルク4.5kgm@4500rpm。
ダイナモのメーカーは一緒だからそこまで大差は無いと思うけれど場所が違うので参考値。
でもVer.1は今よりスロボ径が小さい(Ver.1:φ40,Ver.2~3:φ46)のと,点火制御無しっていうのを考えると妥当な数字じゃないかなぁ。
特性自体はインマニも排気も変わってないから当然基本一緒,スロボ径が大きい分だけパワーが出て,トルクピークが高回転に移行。理屈通りの結果だから多分どっちもそれなり合ってる。

で,引き渡すときに「今日は電制の人が多いんですよね~」なんて言われて見てみるとなんか写真で見たことある黄色いSDR。
Rilassaruさんですか?」って聞いたらビンゴ。
前から一度お会いしてみたいと思っていた人にこんなところで会うとは…。
和光2輪館恐るべし。
見てみたかったSDRはとっても良く手の行き届いた機体。遠目から見ても立ち姿がきれいでとてもよく走りそう…。
さらに一緒にいらしたアルモクさんのSDRにランツァのエンジンが乗った車体。
こちらはアルミでできたタンクとカウルが目を引くけれど,シレっと違和感無く載っている230ccのエンジンが…多分言われないとエンジン乗せ換えてるって気づかない完成度がステキ。
こちらも遠目に良く走りそうな立ち姿。
やっぱりちゃんと評価ができる人たちが作った車両は置いてあるだけでいい姿勢だなぁと。
ご両人とも何やら新システムの台上確認に来ていたそうで,うちのパワーグラフ見て興味津々だったのをこれ幸いと試乗をお願いしたり,あれやこれやと情報交換したり,とても有意義な時間でした。ありがとうございました。
あまりに話してるのが楽しくて写真撮るの忘れてた…。

帰りはまた環八で渋滞テスト。
行きの結果を考慮して100℃で1.5度マイナスに変更。
帰りは気温が上がった影響か最高油温で105℃ぐらい。
高開度側で発生していたノッキングはほぼ完全に消えたものの,スロットル10~15%時にややメカニカルノイズが大きくなる領域有り。
壊れるような感じの音ではないけれど,もうちょっとベース点火時期下げてみようかなぁ。

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